今後の利上げは「アメリカ次第」
では、年内の利上げの可能性もあるのだろうか?

今後の主な日程を見てみると
【6月】
▼15~17日:G7サミット
▼16~17日:日銀金融政策決定会合
【7月】
▼9日:相互関税 上乗せ分一時停止期限
▼28日までに:参議院選挙
▼30~31日:日銀金融政策決定会合
【9月】
▼18~19日:日銀金融政策決定会合
加藤さん:
「7月9日の相互関税の期限までに劇的な進展があったり、日銀が利上げしないと円安が進んでしまう、などということが全部うまい方向で組み合わせれば、7月に利上げというのもありえなくはないが確率は低い。早くて秋以降だろう」
―――ただ植田総裁の話を聞くと、トランプ政策で成長が押し下げられることに確信がある。成長を押し下げられ基調的な物価が上がらなければ、秋も年内も難しいということにならないか。
加藤さん:
「今まで日銀が言ってきた<物価の基調><賃金と物価の好循環>というロジックでの利上げは、トランプ政権のスタンスがよほど変わらない限り展望は開けない。ただ一方で、日本の金利が低すぎるがゆえの激しい円安をトランプ政権側がいずれ問題視してくる。アメリカとの関係において利上げせざるを得ない局面が来るのではと思う」