香川県高松市の中央卸売市場旧青果棟に今月3日、「市場(いちば)水族館」がオープンしました。新屋島水族館リニューアル期間中の生き物たちの仮住まいです。ゴールデンウィークに大人気でした。
アクリル製の真新しい看板がまぶしい「市場水族館」。初日の朝です。

オープン2時間前、カワウソが見つめる中、飼育員の戎さんと三松さんは準備に大忙しでした。

「今からカワウソにやるごはんなんですけど」
(飼育員 戎歩珠未さん)
「おばあちゃんは消化機能もちょっとずつ衰えているので、消化がしやすいように三枚おろしにして骨がない状態にしてやっています」

ペンギンのプールでは…
「どいてよ、どいてよ」

(記者)「何をしていますか?」
(飼育員 三松伶奈さん)
「これはプールに入るための階段の準備です。今この状態だとプールに入れないようになっちゃってるので、木の枠のところにブロックを積んで階段を作ってプールに入れるようにしてます」

開館ギリギリまで、ベストを尽くします。
(新屋島水族館 櫻井俊行館長)
「新屋島水族館が、休館から約1か月間という短い時間の中で、この市場水族館というのを立ち上げるということで、なかなかハードな毎日が続きました」
屋島山上から市場へ、水槽を新たに用意したり生きものたちを引っ越したり。時間に追われながら、経験のない作業でした。ペンギンは3日前にやってきたばかりです。
(飼育員 三松伶奈さん)
「ようやくちょっと落ち着いて寝るようになってきました。でもまだきゅっと固まって行動しているところとかを見たらまだ緊張はしてるなっていう感じです」