スターリンクの衛星はすでに6000機が打ち上げられているが…

ー宇宙ゴミは脅威ですね。

(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「スターリンクの衛星は、すでに6千機が打ち上げられていますし、その数は今後も増えるでしょう。これらはいずれ、寿命を迎え使われなくなります」

「実は、宇宙空間にも地球大気の影響があり、人工衛星は抵抗を受けて徐々に地球に近づき、地球大気に突入し、燃え尽きることになります。しかし、それには何十年もかかります」

「何十年もの間、使われなくなった人工衛星・宇宙ゴミを放置することは、大変危険なことです。スターリンクは、宇宙ゴミを発生させることを防ぐため、運用終了後に、地球大気に強制的に突入されることになっています」

ー宇宙ゴミが多いと、どんな影響があるのでしょうか。

「あまりに人工衛星が多くあることは、天文学の研究にとっても問題です。天文学者たちが観測する微かな光よりも、人工衛星ははるかに明るいのです」

「天体観測中に、望遠鏡を視界を人工衛星が通過すると、せっかくの観測データがだいなしになってしまいます。このようなアクシデントも近年は急増しています」

「SpaceXは、今後天体観測への影響を避けるため、スターリンクの人工衛星が、太陽光を反射しにくいような工夫を行うとのことです」