視聴者から、夜空を移動する光の粒をとらえた映像が届きました。

「5月2日午後7時50分ごろ、岡山市の上空で、ふと空を見上げると、いつもとは違う星の光が見え、一瞬流れ星かと思いました」

「しかし速度はゆっくり、光の粒が連なって進んでいるように見え、あわててカメラを向けました。火球でもなさそう」

「飛行機?衛星?ドローン?かと思いましたが、なんだったのでしょうか。北の空に進みふと消えて見えなくなりました」

「まるで銀河鉄道999(見たことはないですが)宇宙に消えていくようでした」

というメッセージとともに、連なる光の粒が夜空をゆっくり移動する様子をとらえた動画が、RSK山陽放送の報道部に届いたのです。
(【画像①】もりそんさん提供)

【画像①】もりそんさん提供

天文に詳しい、山陽学園大学地域マネジメント学部の米田瑞生さんに、動画をみてもらいました。

ーこれは、いったい何なのでしょうか?

(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「撮影日から推測すると、おそらく、5月2日に SpaceXが、30機近くを一度に打ち上げた通信衛星が、列を成している状態です。一度に50機程度を打ち上げることもあります」

「これらの通信衛星は、徐々にそれぞれの目的に向かってバラバラになっていきます。打ち上げ直後は、高度300kmくらいにあり、明るく見えていますが、運用する軌道500kmに近づくにつれて、見えなくなっていきます」

【画像②】よく見ると小さな光の粒が連なっている