「減反政策」2018年に廃止も“事実上継続”!?

 では、コメ価格高騰に解決策はあるのでしょうか。山下氏は「減反政策」の“廃止”を訴えています。減反政策とは、供給過剰によるコメ価格下落を防ぐために国が主導した生産調整で、1971年に本格的に開始され、2018年に廃止されました。

 ただ、廃止されたものの、「コメから麦や大豆などに転作した農家には補助金を給付する状況が続いていて、減反政策は事実上継続している」と山下氏は指摘。「減反という制度が供給量を制限し、結果的に価格が高くなっている」とみています。

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 こうした中、今脚光を浴びているのが「水田オーナー制度」です。以下で紹介する2つはすでに募集が終了していますが、他にも似たような制度があるかもしれません。

 ▼樫谷棚田保存会(愛媛県)
 ・年間3万円で水田オーナーになれる
 ・田植えや稲刈り体験ができる
 ・コメ25kgと野菜セットがもらえる
 ※募集は終了

 ▼アイガモ田んぼ(兵庫・新温泉町)
 ・1口4万8600円で水田オーナーになれる
 ・収穫したコメ50kgと黒但馬鴨2羽がもらえる
 ※募集は終了