■「国から見捨てられてきた」宗教2世が法整備訴え
午後、厚生労働省では、親が旧統一教会などの信者である宗教2世が会見。
旧統一教会 宗教2世 小川さゆりさん(仮名)
「一刻も早く今期の国会で二度と同じ宗教被害者が生まれないような法整備をしていただきたい」

2世たちは、信仰を理由とする親からの暴力などについても虐待であると法律に明記すべきと訴えました。
旧統一教会 宗教2世(20代)
「行政、国に対して様々な形で被害の声を上げてきましたが、宗教の問題には介入できない。信者の信教の自由を侵害することはできないということで、今まで国から見捨てられてきた」
小川さんは2世から寄せられた事例を紹介しました。
宗教2世(30代男性)の事例
▼土下座を120回
▼訓読
▼最大で3日間の断食をさせられた
▼フォークダンスで異性と手を繋ぐ、学校のテストの点数が悪い
⇒罰を受けることも
宗教2世らは今後、意見をまとめた要望書を国に提出する考えで、救済のための早急な法整備や相談体制の拡充を求めていくとしています。
■“マインドコントロール”の議論 与野党で足並みそろわず
一方、この法整備を担う国会は与野党でもめています。
日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「きょうは率直に腹立たしいなと」

立憲民主党 長妻昭 政調会長
「一言で言うと後退したという印象です」

10月27日に行われた、自民・公明・立憲・維新の3回目となる協議。野党側はマインドコントロールによる悪質な寄付を取り締まる法案を提案していますが…
自民党 宮崎政久衆院議員
「マインドコントロールという言葉はまだなかなか定義ができない、ちょっと名案がない」

与党側が難色を示しているのです。
日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「いわゆるマインドコントロールによる悪質な寄付は、現行法では取り締まれないからこういう状況が生まれている。『マインドコントロールは規定できない』とか言っていては話が進まない」

その後、民放の番組で与党側はマインドコントロールの議論を容認する考えを示したものの、法案提出のめどは全く立たない状況です。