大豆からコメに切り替える農家も 日本の“伝統”どうなる?

創業100年を超える老舗の醤油メーカー「弓削多醤油」。一番のこだわりは原材料の大豆。すべて国産なのです。
大豆を蒸し、炒った小麦と塩を混ぜて、昔ながらの木の桶を使って熟成します。

アメリカ産大豆の輸入拡大が取りざたされ、国内の大豆農家に危機感も広がるなか、取引先の青森の大豆農家に電話すると…

弓削多醤油 弓削多洋一社長
「国内で大豆作ってらっしゃる人が、辞めちゃうんじゃないかって。えっ辞めてます?本当…」
青森ではすでに多くの農家が、見通しの立ちづらい大豆から、高騰するコメに生産を切り替えているといいます。
もし、大豆の輸入拡大が決まれば、さらに追い打ちをかけることになりかねない懸念があります。

弓削多醤油 弓削多洋一社長
「農家さんがすごく大変なことになるなと思っていたんだけど、一番大変なのは(国産)大豆を使ってる加工品業者じゃないかと、改めていま感じました。何とか国産大豆を守っていきたい」
日本の農家や伝統的な醤油づくりは、守られるのか。この先の交渉について石破総理は…

石破総理
「(アメリカとの)一致点というのは、見出せる状況には今のところなっていない。“ゆっくり急ぐ”ということなのであって、早ければいいというものではない」
今後、一致点を見出すための打開策は見つかるのでしょうか。