「綺麗になるっていうのがまだ…」 メイクを始めた理由、そして葛藤

2025年1月からブラインドメイクに挑戦している吉本さん。

吉本花奈好さん
「私、メイクを皆さんがされている、されていないというのもよく分かってはないんです。元々、人の顔は黒い目と赤めの唇があるなということしか、はっきりぱっと見は分からない」

喜入キャスター
「周りがどのくらいメイクをしているかというのは、これまで知らなかった?」

吉本花奈好さん
「まったく分かっていなくて。いま自分が化粧をするようになって、意識したら(化粧が)見えるのかなって思ってみたんですけど、やっぱり分からないですね」

メイクに興味を抱くこともなかったといいますが、メイクを始めたのには“ある理由”が…。

吉本花奈好さん
「より可愛らしくなって、褒めてもらいたい方ができたので、頑張りたいなって思って始めました」

気になる人ができたのでしょうか。それ以上は内緒です。

メイクを始めて4か月、こんな葛藤もありました。

吉本花奈好さん
「綺麗になるっていうのがまだよく分かっていなくて」

自分の姿をはっきりと見ることができないので、メイクで自分がどう変わったのか、実感できないといいます。

そんななか迎えた、最後のレッスン。この日は、マスカラを教わりました。

ブラインドメイク講師 山田博子さん
「マスカラが付いても構わないためのテープね。マスキングする」

マスカラがまつ毛からはみ出しても肌につかないように、事前に周りにテープを貼っておきます。

ブラインドメイク講師 山田博子さん
「動かしながら上げる」

塗り方も工夫が必要です。

ブラインドメイク講師 山田博子さん
「目が悪いから目はいいですというのではなくて、晴眼者と同じようにできればしてもらいたいのね。そうすることによって、一歩前に踏み出せると私は信じている。踏み出してこそ、彼女の人生がこれから始まるんじゃないかな」

鏡に近づいてようやく見える目元を見てみると…

喜入キャスター
「どうです?」

吉本花奈好さん
「目が開いていて嬉しい」

喜入キャスター
「全然違う?」

吉本花奈好さん
「眠たそうな顔をしていないから、活力を感じます」

ブラインドメイク講師 山田博子さん
「とても綺麗になりました。だから自信持ってね。賢いんだから。これから頑張ってください。ありがとうございました」