岡山市のバス路線再編計画で、新たに作られた「支線バス」の運行が始まって、きょう(1日)で1か月です。利用者からは「便利になった」という声がある一方で、課題も見えてきました。
先月1日に運行が始まった、「JR瀬戸大橋線の妹尾駅」と「山陽本線の北長瀬駅」を結ぶ新たな路線バス。岡山市が主導するバス路線再編計画で新設された、公設民営の「支線バス」です。
停留所は12か所で、病院や学校、商業施設の前など生活に欠かせない場所にアクセスしやすいよう整備されています。

(利用客)
「通学にすごく便利です」
「病院の目の前で降ろしてもらえるようになっているので、すごく助かる」
(妹尾方面から北長瀬へ行く人は)
「今までは、1回岡山に出て山陽本線に乗り換えて、だったのが(支線バスは)直接北長瀬に来るから便利」
運賃は、距離にかかわらず200円均一。妹尾~北長瀬間の公共交通は、岡山市の中心部を経由せずに行き来できるようになりました。便利になったという声が多く聞かれるなか、新たな路線ならではの課題もあるといいます。

(岡山市地域公共交通推進室 秋永淳一郎室長)
「今まであまりバスに乗っていなかった人もいるので、バス停がどこにあるのかという声は聞いたりしている」
この路線では、12か所ある停留所のうち10か所が、新たに設置されたバス停です。1日20往復、合わせて40便運行していますが、岡山市によりますと、現在利用しているのは1日100人程度。1便平均2.5人の乗車にとどまっています。
(岡山市地域公共交通推進室 秋永淳一郎室長)
「まだまだもっと乗ってほしいと思っているので、みなさんに、まずこの路線があるということをしっかりアピールしたい」

私たちの生活圏をより、きめ細かく巡る支線バス。今後は、運行ルートの周知など利用促進に向けた取り組みが求められます。