“小さな傷”でも廃棄処分…廃棄野菜を減らすには

山形キャスター:
「おやさいクレヨン」に使われる廃棄野菜についてみていきます。
今回取材した宮城県栗原市の「ベジ・ドリーム栗原」では、肥料を変えるなど廃棄野菜が出ないように工夫をしているものの、形が悪い、色が悪い、傷があるなど、年間約50トンの廃棄野菜が出てしまうそうです。
実際に取材に行って驚きましたが、本当に生で見ても、どこに傷があるのかわかりませんでした。そういった野菜が、味が変わらなくても廃棄されてしまうということです。

なぜ出荷基準が厳しくなっているのでしょうか。「ベジ・ドリーム栗原」代表取締役の大竹諭さんは「廃棄の削減に取り組むも、消費者やバイヤーからの見た目などに求める基準が厳しい」と話していました。
たしかに、陳列されている野菜を「綺麗なものがないかな」と見てしまっている自分がいるなと思いました。これが農家が“他より良い物”を作ろうという責任に繋がっているということです。
井上キャスター:
やはり、規格外の野菜などがより市場に出回るようになりましたが、もっとこういうのを広めていかないといけないと感じます。

水野太貴さん:
しかも今物価が高くなっていて、葉物野菜などが高いです。しかし、供給が少ないから価格が上がってる部分ももちろんあると思いますが、こういった傷などを気にしないようにすれば、その分供給は増え、価格も落ち着くような気がします。ある意味、潔癖な消費者が物価高を結果的に招いてしまっているのかもしれないと思いました。
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<プロフィール>
水野太貴さん
大手出版社で編集者として勤務
YouTubeで「ゆる言語学ラジオ」で言葉のおもしろさを発信














