たけのこ農家が感じた“異変”

 一体、何が起きているのでしょうか。京たけのこ農家の柴田照生さんと竹林を訪れ、たけのこを掘ってみると…

 (柴田照生さん)「これも小さいですね。本当に困っているんですよ。みなさんそうおっしゃってます。何にもないんですよ」

 例年、3月下旬になるとたけのこが出始めますが、柴田さんが持っている2か所の竹林では、たけのこの出がかなり遅れています。例年に比べて収穫量は2割以下。取引先に出荷ができない状況だといいます。
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 (柴田照生さん)「たけのこがなかったら出荷できない。私の収入が減るだけ。来年もどういう形で(不作が)続くかというのはわからないと不安ですよね」

 たけのこの発育が悪いのは、干ばつや高温などの異常気象も関係していると言われていますが、柴田さんは去年の夏、ある異変を感じたといいます。
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 (柴田照生さん)「例年はやぶの中は薄暗い感じやったんですけども、来たときに明るかったんですよ。上を見たら葉の色が違うのと、スカスカで空がきれいに見える状態になっていた」

 柴田さんが気になったのは、竹の葉の少なさでした。本来なら青々と茂っているはずの竹の葉が黄色く変色し、枯れ落ちていたのです。