「もうちょっと藤川監督が我慢をして…」
―――掛布さんが気にかけていることが、『大山悠輔選手の状態』と『木浪聖也選手の起用法』だと。
「まず、大山選手の状態が悪いと、相手チームの佐藤選手への攻めは厳しくなります。四球を出してもいいからとどんどんインコースを攻めて、佐藤選手を崩しにくると思うんですよ。大山選手の状態が上がれば、四球で佐藤選手を塁に出せなくなりますので、佐藤選手の状態はキープできます。これからの佐藤選手の状態をキープするためには、先ほど言ったインコースのボールへの対応と大山選手の状態が上がってくるかですね。これが打撃タイトルにつながってくると思います」
―――開幕のスターティングメンバーの打順は佐藤選手が3番でした。ただ、15日の試合でこれが変わりました。森下翔太選手が3番で、佐藤選手が4番。
「もうちょっと藤川球児監督が我慢をして、“3番佐藤”という形で今の佐藤選手の状態だったら、『バースの再来』と言われます。それぐらい破壊力のある3番バッターが誕生していたかもしれない。だからこの打順を崩すのが早かったんじゃないか。もっと我慢しても良かったんじゃないかなと思うんです」