世界に誇る「青森ねぶた祭」。その主役である「大型ねぶた」にはこれまで、外国から輸入したマツなどが使われていましたが、このほど県産の木材が積極的に活用されることになりました。

青森ねぶた祭での地域材の利用は、18日、第7代ねぶた名人の竹浪比呂央さんや県木材協同組合など4つの団体が協定書に署名をしました。

大型ねぶたの制作ではこれまで、外国から輸入したマツなどが使われてきましたが、今回の協定では、県産のスギなどの木材を積極的に活用することが盛り込まれています。

この取り組みで、2050年に温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるカーボンニュートラルの実現に一役買うことを目指しています。

第7代ねぶた名人 竹浪 比呂央さん
「県産材の木材が材料として入れば、青森の木材とねぶたの造形とセットで県外・世界に発信して、まさに青森のねぶた文化を広く伝えていきたい」

県木材協同組合 島 英樹 理事長
「これから県産材を使ってもらえるのは大変光栄なこと。結構なボリュームになるので組合としても全力で支えていきたい」

竹浪さんは、弟子の手塚茂樹さんと野村昂史さんを合わせ、制作する4台の大型ねぶたについて、2025年は全体の7~8割を県産材に切り替えるということです。

県内で自治体が木材利用の促進協定を事業者と結ぶのは、青森市が初めてです。