アメリカの新しい駐日大使のジョージ・グラス氏が日本に到着し、アメリカと日本の関税交渉について「合意できることを楽観視している」と語りました。

アメリカのジョージ・グラス新駐日大使は18日、羽田空港に到着しました。グラス氏は去年の大統領選挙でトランプ陣営の資金調達に貢献するなど、トランプ大統領に近い存在として知られています。

空港で開かれた会見では、先月、メジャーリーグの開幕戦で日本に帰国した大谷翔平選手をなぞらえ、こう感想を述べました。

ジョージ・グラス駐日大使
「これほど空港で歓迎されたことはありません。数週間前に野球の試合でここに来た大谷選手の気持ちが今なら分かります。私もホームランを打てるような気がします」

長男家族が13年間、日本に在住するなど日本にもゆかりがあるグラス氏。「非常に名誉であり、日本にすでに心の一部を奪われている」と親近感をあらわにしました。

一方、日米間の貿易赤字解消に厳しい態度で臨む姿勢を示していますが、両国の関税交渉については次のように述べました。

ジョージ・グラス駐日大使
「トランプ大統領が交渉に直接参加していることが(日本が)彼の最優先事項であることを示しています。トランプ大統領はアメリカ史上最高のディールメーカーであり、我々は交渉を成し遂げられると確信しています」

その上で日米の間で合意が成立することを「非常に楽観視している」と語りました。

また、日米の安全保障の重要性を強調した上で「日本にはロシア、中国、北朝鮮という非常に厳しい隣国がある」とし、日米両国の連携をはかり、影響力を強める中国に対抗していく姿勢を示しました。