産直に出荷している生産者を取材するため、二戸市似鳥を訪れると…

(二戸市民は)
「(トコロ食べますか?)食べます。 苦いですけれども。お店で出てると買って食べようかなって。自分で掘ってこないわけだから」

街の人に聞くと、苦いけれど春になると食べたくなる味という声も。
トコロは主に盛岡より北の地域で食べられてきました。

こちらは下斗米幸四郎さん。
建設業のかたわら、春先はトコロを掘り、近くの産直に出荷しています。
土の中に隠れているトコロ、見つけるコツは地面を見るのではなく、視線を上に向けることだと下斗米さんは言います。

(下斗米幸四郎さん)
「あの花がそうなのさ。あれがトコロの花なのさ」

トコロは、秋に咲いた花が落ちることなくそのまま残ります。
それを目印につるを地面までたどり、30センチほど掘ると・・・

「大きい大きい大きい。ほら デカいでしょ」
「普通の根っことは違うわけさ こういうふうに毛が生えてるから」

トコロは山に深く入らなくても見つけられ、つるをたどれば1度に
たくさん採ることができます。
つるが太いほどトコロも太く、根っこのヒゲが多いほど品質がいいとされ、
冬に栄養を蓄え、芽吹く前の春先が旬だと下斗米さんは話します。

「(掘るのは)やっぱり楽しいでしょ 食べれるんだから 苦みが一番いいのよ」

ヤマイモの仲間のトコロですが、気を付けなければならないことがあります。