そんなトコロの苦みの正体は「サポニン」と呼ばれる、コーヒーや抹茶に含まれる苦み成分です。

サポニンには抗酸化作用や免疫力向上の効果があるとされています。
冷涼な気候で食べ物が少なかった春先の貴重な作物として。
また食物繊維が豊富で、昔から整腸剤としても使われてきたトコロ。

しかし、その食文化は今、途切れようとしています。
(下斗米幸四郎さん)
「掘る人も食べる人も少ないから残していきたいけど、誰もやる人がいないと思うな。自分で食べるために掘って余ったものを売る。商売でやってない」

食べる人も採る人も高齢化が進み、見かけることも少なくなったトコロ。
それでも、春の味覚として楽しみにしている人もまだいます。

トコロは4月いっぱい産直などで目にすることができます。