今後の株式市場の見通しは?

株価はしばらく不透明な状況が続き、場合によってはもう一段の下げもありえるのか?ニューヨークの投資顧問会社の最高運営責任者でもある掘古さんはこの先の動きをどう見ているのだろうか。

堀古さん:
「関税自体は、実はそんなに株価の下押し材料ではなく、1回だけのシフトはあるがずっと続くものではない。ただマーケットはやはり今、色んなニュースが毎日変わる。企業の経営者としたら、10%でも20%でも決めてくれれば、設備投資計画なり、資金の使い方なり、生産拠点を移すなり判断できるが、コロコロ変わるので全部投資が一旦ストップとなり、景気の足をひっぱる。実はコロコロ変わることの方が関税より問題

ーーAI関連株の急騰に対する反動が起き、それと重なっていることも株式市場のショックを深めてるのではとも言われているが。

堀古さん:
「Appleはさすがに中国に145%の関税がかけられれば影響するが、マイクロソフトやエヌビディアなど他はそんなに影響はないはず。元々バリュエーション(企業価値評価)もバブルと言われるほど高くなかった。どちらかというと市場取引の半分ぐらいになっているインデックスファンド。インデックスの中にはAI関連銘柄が一番大きく入っているから、世界的に現金化の流れが出る中で売られやすいという状況になっている」

(BS-TBS『Bizスクエア』 2025年4月12日放送より)