「日本が列の先頭」日米交渉のカギ

アメリカとの交渉を担当する赤沢亮正経済再生担当大臣は、17日にベッセント氏らと会談する見通しだが、日米交渉のカギは何なのか。

『明星大学』経営学部教授 細川さん:
「トランプ氏が会見でコメントした自動車・コメ・安倍元総理、この3点。アメリカの自動車が日本ではなかなか採用されない、走っていないという不満。アメリカのコメもなかなか受け入れられていないと、この2つは言い続けている。石破総理が1回電話しただけで終わりではダメ。赤沢大臣の手腕も大事だが、もっと大事なのは石破総理が主導していくことだ」
また、ベッセント財務長官は交渉のポイントとして、【関税】・【非関税障壁】・【政府補助金】に加え、【通貨問題】もあげている。

『ホリコ・キャピタル・マネジメント』堀古さん:
「貿易不均衡の解消手段としては<価格で調整>と<数量で調整>があるが、今回関税を導入したということは、数量での調整。なので通貨でという話にはとりあえずならないと思う。今ドル安に持って行ったら、値上がり分が全部アメリカ消費者の負担になるので、それはやらないと思う。まず、【関税】の方」
その上で、日本が主張できるポイントはどこにあるのか。
堀古さん:
「日本との2国間だが、天然資源の問題や経済優位性などあるので一方的に相互関税をというのは、アメリカに文句を言える。さらに、ホワイトハウスが今回関税の根拠として出した計算式も現実から到底離れているので、おかしいと交渉できる」
さらに、【非関税障壁】にもカギはあるようだ。

経済ジャーナリスト 磯山友幸さん:
「非関税障壁というのはむしろ日本も色々なものを抱えているので、例えば<消費税の問題>もアメリカが言ってる。それをうまく利用して日本にプラスになるような政策を持って行ってみるというのも一つの手じゃないかと思う」