大阪・関西万博が13日から始まりましたが、長野県諏訪市の美術館では、万博にちなんだ特別展が開かれています。

不思議な輝きをみせる、ガラスのつぼ。

フランスのガラス工芸家=エミール・ガレが手掛けた作品で、1889年のパリ万博のためにデザインされたものです。

諏訪市の北澤美術館で開かれている特別展「万国博覧会のガレ」では、万博にちなんだガラス工芸作品101点を見ることができます。

1900年のパリ万博でグランプリを獲得した花瓶は、アザミのつぼみをかたどった印象的な作品。

この万博のために開発した装飾技法を用いて、力強く咲くアザミの花を表現しています。

(学芸員・伊東宏実さん)
「表面上の美しさだけではなく、何かそこから見る人に訴えかけてくるというのがガレのガラスの特徴なので、芸術性の高いガラスというのをぜひ楽しんでほしい」

特別展は、2026年3月まで開かれています。