2人の幼い子どもを連れて智頭町に移り住んだのは去年5月。
パティシエとしての腕を活かせるケーキ店の開店を目指しました。
シェ・ベン ムーラン・ブノワさん
「1年間ケーキ屋の場所を探しました。それも楽しかった。」
智頭町の中心部から少し離れた場所に、元はスナックだった空き物件をみつけました。
店の内装には地元の特産である杉を多く用い、自然に根差した店であることをさりげなく表現しています。

作るケーキももちろん自然派。
シェ・ベン 霞景子さん
「自然本来の色や味にこだわっていて、添加物や着色料などを使わないように、地域の食材をなるべく使うようなケーキ作りをしております。」
小麦は、お隣の岡山県産。
近所の農家で作る果物も使い、ケーキ作りのヒントにしました。
自然の素材に拘った商品作りですが、ブノワさんが手掛けるケーキは繊細です。
チョコレート会社で全国のパティシテを指導していた腕前は、絞り器を巧みに操り、芸術作品のようなケーキを生み出していきます。

シェ・ベン ムーラン・ブノワさん
「新しいケーキを考える、それは面白い。例えば今は梨タルトを作る、チョコレートでタルト、夏はカシス。」