山深い鳥取県智頭町に小さなケーキ屋さんができました。
豊かな自然に惹かれてこの町に移り住んだ夫婦が、〝自然の素材〟を生かしたケーキ作りをしています。
男性が手にしているのはフランス国旗。
店のシンボルとして、道路に面した柱に掲げました。

ここは鳥取県智頭町に今年5月オープンした小さなケーキ店「シェ・ベン」です。
店を営むのは、フランス、グルノーブル生まれのムーラン・ブノワさんと宮城県出身の霞景子さん夫妻。
智頭町とは縁もゆかりもない2人は、去年東京から移住してきました。

シェ・ベン 霞景子さん
「森のようちえんのまるたんぼうを雑誌で見かけたのがきっかけで、自然豊かだったので、ここで子育てしたいと移住してきました。」
ケーキ作りを担当するのは、夫のムーラン・ブノワさん。
フランスの三つ星レストランなどでパティシエとして腕を磨き、東京ではフランスのチョコレート会社で全国のパティシエを指導する立場でした。
そんなブノワさんは、景子さんからの移住の提案に戸惑ったといいます。
シェ・ベン 霞景子さん
「行く前までは、なんでこんな縁もないところに行くのかという感じだったんですけど、来てみたら海も川も森も、自然豊かで、食も豊かだったので」
林業の町、宿場町として栄え、今も町に残る大自然がブノワさんに心を決めさせました。
シェ・ベン ムーラン・ブノワさん
「きれいな川と森が一杯あります。うれしい、静か(笑)。」