コメは安くなるのでしょうか。政府はきょう、7月まで毎月、備蓄米を放出し続ける方針を決めました。大手スーパーでは独自に安いコメを売る動きも出ています。

東京・墨田区にある「スーパーイズミ」。“備蓄米”の状況は…

記者
「コメが並んでいますが、その中に備蓄米はありません」

並んでいるのは国産のブランド米ばかり。値段は軒並み5キロ4000円超え。備蓄米はありません。

スーパーイズミ 五味衛 店長
「(備蓄米は)入ってこない。今のところ問屋さんは(備蓄米は)ないと言っている」

すでに21万トンもの備蓄米が放出されているにもかかわらず、コメの値段はあがるばかり。スーパーでのコメの平均価格は5キロあたり4206円と13週連続で値上がりしているんです。

スーパーイズミ 五味衛 店長
「2か月前に700円ぐらい上がって。ここに来て(問屋さんから)ちょっと上がるみたいですと言われて」

こうした中、政府はきょう、新たな対応を余儀なくされました。

江藤拓 農林水産大臣
「上昇したコメの価格を落ち着かせるため、この夏の端境期まで切れ目なく政府備蓄米が供給されるよう、夏まで毎月、政府備蓄米の売渡を実施する」

ことしの新米が出る7月まで毎月、備蓄米を放出することを明らかにしたのです。

また、石破総理大臣は、今月中に備蓄米を追加で10万トン放出するよう指示しました。

ただ、街では「後手後手」との批判も…

70代
「遅いですよね」
80代
「遅すぎですよ」
70代
「せめて5キロで3000円位になれば、やったなって気がする」
60代
「追加しても、どこか行っちゃうんじゃないのコメが。私たち期待していないですよ」

コメ高騰が続く中、流通大手イオンは、ある商品を順次発売します。それが…

アメリカ産と国産のブレンド米「二穂の匠」。ブレンド比率はアメリカ産8割、国産が2割になります。

気になる値段は…4キロ3002円です。

60代
「積極的に買ってみようと思っている。味がよければ、値段も安そうだし」

今後、米の値段は下がるのでしょうか…