ギャンブル依存症は「れっきとした病気」 能登半島地震後にも相談が増加
県が依存症治療の拠点機関として指定する松原病院の院長・森川恵一医師は、ギャンブル依存症について「病気」であると話します。
森川恵一医師「れっきとした病気ですね。脳の病気です。脳には『大脳報酬系』といって気持ちよくなる、気持ちよくなりたいというのを求めているシステムがあるんですけど、それがギャンブルのみ暴走してしまった状態だと思います。医療者側からの基準は『いつでも再発する可能性がある』という意味で、完全に治ったとはみなせない。いつ何どき、また別のギャンブル、パチンコをやめると今度はオンラインカジノにハマったりとか、ハマってしまえばもうブレーキが効かなくなる、という意味」

森川医師によりますと、コロナ禍、そして2024年の能登半島地震を経て、県内ではギャンブル依存症の相談が増えているということです。
森川恵一医師「問題なのは、自殺率が他の精神障害と比較しても高率です。ギャンブルの後、自責の念から自殺することはもっとも悲劇的ですし、自殺さえ防止できれば基本的によく治る病気です。つながりがとても大事です。人とのつながりが、例えば良い薬が出たとしても最終的には人とのつながりが解決に至る、解決と言うか回復に至る病気だと思います」