BSフジの番組キャスターのハラスメントも発覚

 報告書では他にも複数のハラスメント事案が明らかになっています。

 BSフジ「プライムニュース」キャスターの反町理氏(60)は2006年ごろ、女性社員に対して休日にドライブに誘い、神奈川・三崎のマグロを食べに行き花火を見て、そのあと横浜でホラー映画を見てバーへ…と1日連れまわしたということです。女性が誘いを断るようになると「業務上必要なメモを共有しない」「不当な叱責を部内一斉メールする」といった行為があったということです。反町氏はこれを否認しています。

 また、反町氏は2007年~2008年ごろ、別の女性社員に対して休日に「今何しているのか写メを送れ」と要求。女性が断ると、不当な叱責を部内一斉メールしたほか、電話で論旨不明の叱責をしたということです。これも反町氏は否認しています。

 フジテレビの反町氏への対応は『懲戒などの処分はなく口頭での注意のみ』で、反町氏はその後、取締役に昇進しました。
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 ほかにも報告書では以下のような記載がありました。

 ■相談先が皆セクハラしているので甘い対応に
 ■部長クラスの社員が若手女性を「喜び組」と呼ぶ
 ■“セクハラで訴える人”だと思われるのが嫌
 ■「大事にしたくない」という被害者の気持ちに便乗したことなかれ主義

 第三者委員会・竹内朗委員長は「社内のセクハラに非常に寛容な企業体質があった。セクハラを中心とするハラスメントがまん延している」と厳しく批判。日本ハラスメント協会・村嵜代表理事は「ノウハウができている・会社主導でハラスメントをしていたと言われても仕方がない」と指摘しています。