橋は、地震で壊れるリスクに加え風速25メートル以上で閉鎖され、台風の時などは通れなくなります。去年8月の台風では接近する前に、長島の医療施設に避難しました。

(父・進さん)「例えば橋が壊れたり、道路が寸断されたりすると、やっぱり地元の人に頼らないといけない。家族だけではどうしても手が足らない」

そこで企画したのが、今回の“地域で取り組む”避難訓練です。地震で橋が渡れなくなった想定で、島内にある高台の倉庫まで、車で避難します。
人工呼吸器をつけたひなのさんの移動は、まさに命がけです。ベッドから車いすへ…。そのまま車に乗り込みます。
1キロ離れた避難先へ行くまでにかかった時間は40分。安全でスムーズな避難には、「医療機器の知識や身体を動かすときの注意点を全員で共通できるか」などの課題が見つかりました。

(消防団員・村川元気さん)「どれだけ力を入れていいか分からなくて、難しかった。何回か訓練すればできるようになると思う」
(消防団員・楠元雄大さん)「ちょっと時間かかったと思う。(Q.対応はできそうですか?)何とも言えない。分からない」
今回の訓練は、看護師を目指すひなのさんの思いも込められています。