この日、企業などから寄せられた食料品の仕分け作業が行われていました。レトルト食品や缶詰、調味料や油…賞味期限を確認しながら、一つ一つボックスにより分けられます。
「あいあいねっと」は、食品ロスの解消を目的に、企業や農家などから余った食料を集め、必要とする団体や個人に無償でゆずる「フードバンク」です。2007年に活動を始め、現在、提供先は県内の福祉施設や生活困窮者支援団体、およそ80カ所に及びます。

あいあいねっと 橋本留里子さん
「やっぱり物価高騰によって食品代が大変だということで『支援をお願いします』っていう方が増えてきています」
物価高に支援を求める声は増えているということですが、一方で、フードバンクへの食料寄付は減っているそうです。
去年7月、全国のフードバンクを対象に行われたアンケート調査では、およそ6割を超える団体が「寄付が減った」と回答。企業のフードロス対策に加え、物価高騰による食料品の買い控えが進み、企業・家庭の双方で余剰在庫が減ったことがあげられています。特に深刻なのが値上がりが続くコメです。