週1回、広島市の集会場で開かれる「夕焼けぽっぽ食堂」です。

ボランティア10人ほどが集まり、有機野菜や手作り味噌で作られた食事を子どもたちには無料で提供しています。

夕焼けぽっぽ食堂代表・初谷禮子さん
「子ども食堂って『困っているから行く』のではなくて、全体的にみんな困っている。食料に関しては」

ぽっぽ食堂もフードバンクから食料の提供を受けていますが、その量はやはり減っているそうです。

「2年くらい前と比べると少なくなっている。フードバンクさんも個人の申請者、個人で『援助して』という方が増えている。だからそれはもうしょうがないよね」

こども食堂は地域交流の場です。公園で遊び疲れた子どもたちのほか、保育園のお迎え帰りなど、多くの親子連れも集まります。

毎回およそ70食を準備し、食材が足りなければ、買い増しもします。思いに賛同し、食品を寄付する利用者も多いそうです。

こども2人と参加したお父さん「子どもたちは無料で大人は300円。全然(値段が)足りないと思うので、できる限りのことは協力していきたい」

夕焼けぽっぽ食堂代表・初谷禮子さん
「(家庭は)経済的に厳しくなるとどこを切り詰めるかっていったら食べることなんよ。大人は少々我慢もできるし、大人はいいとしても、子どもは一番大事なとき。食べることで体ができる」

少なくとも夏まで続くとみられる値上げラッシュ。家計を地域で支える取り組みがより大切になっています。