ホワイトリボンラン誕生の背景
小野さんはこの話を子育て中の友人たちに話したところ、“産後太り”という共通の悩みから共感が大きかったようで、早速ランニングイベントを始めました。
「満月ジョグ」と題して毎月満月の日に走り、被災地にチャリティをするというランニングイベントだったのですが、ある年、満月の日が国際女性デーにあたり、「今回は海の向こう側の女性たちのために走ろう」と、ホワイトリボンランが誕生しました。
公益財団法人ジョイセフ 事務局次長 小野美智代さん
「ホワイトリボンランを立ち上げた当時はいろいろ思いがあって、海の向こうの女性たちが妊娠出産で安全でない中絶でなくならないようにしたい。そのためのチャリティにしたいと。今、毎日約800人の女性が亡くなってるからこの800人を可視化させたいといって、一番最初にやったことは、有明お台場のコースで800人の女性たちで走ろうと、ホワイトリボンランのはじまりはそのような形で実施しました」
ホワイトリボンランから世界の支援へ
世界では、意図しない妊娠や、安全でない中絶、子宮頸がんなどが原因で、毎日800人の女性が命を落としているといいます。
そこで、小野さんが言うようにまずは800人の女性で走ることからホワイトリボンランはスタートしました。
また集まった寄付金を活用し、これまでにジョイセフはガーナ、タンザニア、ザンビア、ネパール、ミャンマー、アフガニスタンなどで支援を行ってきました。
今年は、ケニアの首都・ナイロビ郊外のスラムで、女性と若者に包括的性教育を届けるほか、日本でも、学校教育に包括的性教育の導入を目指すため寄付金を活用するということです。