■元家庭裁判所調査官「グループの中で、役割を取らなければいけないと」

長く家庭裁判所の調査官を務め、非行少年に向き合ってきた品田一郎氏は“空気感”について、こう分析します。

・元家庭裁判所調査官 品田一郎さん
「少年が理解して、その流れには逆らえないなというふうに感じたと思う。もうそこに加担する意思がたぶん働いていた。積極的ではなかったけれど、グループの中で自分がある役割を取らなければいけないと感じた。そのことを“空気感”というのでは」

グループとは、被害者の交際相手だった八木原被告。その友人である川村被告。川村被告の交際相手・当時17歳のアルバイト従業員の少年。アルバイト従業員の男(18)。18歳の男と中学の同級生だった男子高校生(18)、18歳の男と同じアルバイト先で記者の面会の応じた16歳の少年の6人でした。