2024年10月、北海道江別市で起きた男子大学生集団暴行死事件。
凶悪な犯罪はなぜ、起きたのか。強盗致死の罪で起訴された16歳の少年と記者が面会したやり取りを、2人の専門家とともに読み解きます。
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・時崎愛悠 記者
「少年は私との接見の時間、まっすぐ目を見つめ、はっきりとした口調で自分の思いや主張を語っていました」
4回に渡って少年と面会し、その内容を忠実に再現しました。

記者の突然の面会に応じた理由を尋ねると…
・少年
「しゃべってみようと思った。1人で考えるよりいいかと思った」
■事件当日、八木原被告から電話
2024年10月25日午後8時すぎ、川村葉音被告(20)、アルバイト従業員の男(18)、16歳の少年ら5人が遊んでいたところに突然、八木原亜麻被告(20)から電話があります。

交際していた男子大学生から、別れを切り出されたという内容でした。

5人は、車で江別市へ向かいました。
■「殴ることを決めていた。車の中の空気感」
・少年
「八木原亜麻被告から連絡が来たときには、アルバイト従業員の18歳の男は殴ることを決めていた。車の中の空気感」

・時崎愛悠 記者
「知らない人にそこまで怒れますか?」
・少年
「空気感。川村葉音被告がそういう空気を出していた」
“空気感”。
少年が何度も口にした言葉です。