一連のフジテレビの問題をめぐり、第三者委員会は来週31日にも調査報告書を公表します。41年の長きにわたって、フジテレビの取締役を務めてきた日枝久氏。今回の経営刷新で何も語らないまま、退任となりました。
フジ・メディアHD 金光修 社長
「(Q.日枝さんが今後、カメラの前で喋る予定はあるか?)それは我々が決めることではないので、本人が意思を持ったらそういう場を設けるでしょうし、そうでなければ設けないという事だと思います」
きのうの会見では、41年の日枝体制をこう振り返ります。
フジ・メディアHD 金光修 社長
「人間には慮るいいところがある。忖度することは悪いことではないから、そういうものをより、慮る気持ちがより強くなるメカニズムが(ひとりの人間が)長くいるとできあがってしまうのかな」
新たな体制で、フジテレビは20人だった取締役の数を半数の10人に減らし、3割を女性に。さらに、40代以下の若手も新たに起用しました。
けさ、社外取締役を務める文化放送の齋藤社長は…
フジ・メディアHD 齋藤清人 社外取締役
「終わりではなくて、ここからが始まりだと思っています。社外取締役がリクエストしていた形に沿った人事案が出てきた。株主の皆様の理解を得ることができると私は思っています」
社外取締役の要望に沿った人事だと経営刷新に自信を見せました。
ただ、フジテレビの社員はこう漏らします。
フジテレビ 中堅社員
「まだ体質が変わっていないのに、『早くやらないといけない』という意識だけで、『やっている感』を出して終わりにならないか危惧しています」
社員からの不安にどう応えるのか。
フジテレビ 清水賢治 社長
「第三者委員会の結果を受け止めて、こちらとしてできる最大の改善策を出していきたい」
厳しい目はスポンサー企業からも。先月の放送収入は9割減少、来月以降のCM放映についても、およそ7割の企業が「回答を保留」しています。
スポンサーの一つである日本生命は「発端となった元々の事案が全く明らかになっていない」とし、第三者委員会の調査結果がないと判断できないとしています。
大手不動産会社
「社風については一朝一夕では変わらないのでは、構造的な改善を期待する」
来週31日に公表される見通しの第三者委員会の調査結果を受け、効果的な改善策を示せるかどうかが今後の焦点です。
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