警察は県外にも範囲を広げ聞き込みを行うなど捜査を進めていましたが、長らく遺体の身元はわからないままとなっていました。
こうしたなか、遺体発見から約11か月経った3月28日、益田警察署は被害者の身元と被疑者を特定したことを明らかにしました。
被疑者は2人いて、住所不定・無職の52歳の男と、同じく住居不定・無職の77歳の女です。
2人は、2024年4月末ごろから5月2日午前5時43分ごろまでの間に、益田市美都町宇津川地内の道路のり面に被害者の男性(52)を遺棄した疑いが持たれています。
警察によりますと、被疑者は遺棄された男性の「双子の弟」と「母」で、元々は千葉県内で家族3人で同居していたものの、去年3月に突然失踪し、車上生活をしていたということです。
遺棄された男性は元から健康状態が悪く、千葉県内の医療機関に通院していたということです。
司法解剖の結果、男性の死因は肺動脈塞栓症(エコノミー症候群)からの急性右心機能不全だったと判明しました。
被疑者2人は、男性が病死し遺体処理に困って死体を遺棄したとみられています。
2人はその後、今年1月22日に千葉県内漁港で車ごと転落し死亡していたということで、警察は3月28日、被疑者死亡のまま死体遺棄罪で書類送検しました。