闘病25年 被害者の願いは…

オウム真理教の後継団体は現在も活動を続けていて、公安調査庁は警戒を続けている。

このうち主流派の「アレフ」の施設からは松本元死刑囚の写真が見つかるなど、今も教祖崇拝の実態がある。

浅川幸子さんが亡くなってから丸5年となる命日を前に、一雄さん一家が墓参りに訪れた。

浅川一雄さん
「みんなを温かく見守ってね」

賠償金の支払いが滞った一方で、現在も活動を続けるオウム真理教の後継団体について…

浅川一雄さん
「1日も早く損害賠償を支払い、十億数千万円と残っていると思うが、それを支払い、一日も早く解散をする、それが本来あるべき姿だと思います」

一雄さんは、実名で顔を出してまで取材に応じた幸子さんの気持ちを今、こう考えている。

浅川一雄さん
「幸子自身もきっとオウムに対して、『私はあなたたちのせいでこうなってしまった』という姿を見せたかったんじゃないかなと思います。それは決して他人ごとではない。いつあなたに起こってもおかしくない事件です。次のことを起こさないためにも、忘れられてはいけない事件だと思います」