重要なのは公助の前の「共助」

自治体などの助け=公助を待つのではなく住民同士が助け合う=共助が重要だったということです。

狼煙地区 糸矢敏夫 区長
「自分らで共助で何とかするしかないね」

RKB 宮脇憲一アナウンサー
「公助の前の共助がすごく大事ってことです」

住民がお互いに助け合う自主防災組織が機能していた狼煙地区。

事前に津波避難を呼びかける看板を設置していて、住民の中で避難を習慣化することができていました。

狼煙地区 糸矢敏夫 区長
「活断層だらけだからね。もう安全な場所はないよ。どういう災害が起きるか分からない。今の世の中。特に豪雨なんてのはそうでしょ。地震もそうでしょ。そうすると自分の住んでるところにどんなことが起きるかって、やっぱり各自想像してもらって備えてもらうしか。何が起きるか、絶対ないってことはありえない」

12年ぶりの津波避難訓練

能登半島地震を受けて12年ぶりに津波避難訓練を行ったのが、福岡県福津市の花見地区です。

福津市花見区 平木俊敬 総区長「これ川ですね。この川のこの辺は水浸しになるだろうということもあって、我々としては津波というのは想定しとかないかんということで準備した」

福岡県の宗像市沖から朝倉市にいたる約110キロの「西山断層帯」。能登半島地震と同じく海底に断層があるため、津波発生の恐れがあります。

津波襲来までの時間は、福津市や古賀市ではわずか数分。花見地区の沿岸部には、最大で高さ2.7メートルの津波が押し寄せると想定されています。