50万より100万出した方が社員が喜ぶのかな」

日本空調北陸が4月1日から導入する福利厚生制度が第3子以降の出産手当、金額は100万円です。

日本空調北陸 西川博志 社長
「100万円って大きなお金だけど、子ども生まれたら100万なんてすぐ飛んでく。50万より100万を出した方が社員が喜ぶのかなと」

5歳と3歳の子どもがいる社員は――

2人の子どもがいる女性社員
「今2人で3人目ちょっと実感ないですけど、もし3人目できたら100万もらえるのはうれしいです。出産一時金のさらに足しにするとか、病院選びの幅が広がるからそこはいいんじゃないかと思います」
独身の男性社員
「金銭的なことを理由に子どもをもうけるっていうのを躊躇するようなこともあるのかなって思うので、そういった障壁を(取り除く)サポートしてもらえるっていうのはいいことかな」
日本空調北陸 西川博志 社長
「少子化対策っていろんな施策を練って実行してますけど、なかなか出生率があがっていかない。そういった中で我々民間企業もひと汗かかなきゃいけないのかな」

堅調な空調設備事業に加えて、太陽光発電事業も伸びていて会社の業績は右肩上がりですが、福利厚生の充実に熱心に取り組む背景には人手不足への危機感があります。

ことし1月の県内の有効求人倍率は全体が1.39倍なのに対し、「建設関連」は10.01倍で建設業界の人材確保は厳しさを増しています。

日本空調北陸 西川博志 社長
「売り上げを上げる目標を立てるにはやっぱり人をどれだけ入れるか、人をどれだけ育てるかと比例するもんですから」

独自の福利厚生のおかげか日本空調北陸ではこの2年、離職者はゼロ。

西川社長はそれでも福利厚生の一層の充実へ手をゆるめるつもりはありません。

日本空調北陸 西川博志 社長
「いろんな形でまださらに進化したいなと思っております。何がいいのか、社員の声も聞きながら。毎年一つや二つは新たな福利厚生を導入したいなと思っています」