今後のドル円相場はどのレンジで動く?
みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト 唐鎌大輔さん:
時代の目線を大事にした時に リーマン・ショック後のドル円相場というのは、大体、1ドル=100円から120円ぐらいのレンジで推移してきました。
この3年、見ても動いている幅は大体20円くらいなんです。
なので、今は1ドル140円から160円というレンジが一つの主戦場になってる感じですね。
この中で勝負するんだという心持ちで、見ていくと良いと思います。
重要なのは一次データを読み解くこと
「投機のポジションは為替の取引では9割だから」と言うのですが、投機筋は何を見て取引しているかというと“実需の流れ”を見ています。
なので、「投機筋の動きだけを見とけばいいんだ」というのはプロっぽいけど、実際に言っていることは“素人”だと私は思います。
なので、引き続き「国際収支や貿易統計などの誰でも見られる一次データを見た方が良い」という主張をしていきたいと思います。

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【解説】
・唐鎌大輔 | みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト(著書に『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』、『「強い円」はどこへ行ったのか』など)
【聞き手】
・竹下隆一郎