開業でお祝いムードに包まれた一方、仙巌園駅をめぐっては、駅前にあるバス停の標識の移設をめぐり問題が発生しています。
仙巌園前の国道10号の交差点です。国土交通省は、事故多発や渋滞緩和のため、これまでに左折専用レーンとバスの停留スペースを整備しましたが、バス停標識が残されたままで、スペースは使えないままです。
駅開業の15日も、バスが左折専用レーンをふさぐ形で停車し、渋滞の発生や危険な車線変更をする車も見られました。
道路を管理する国の鹿児島国道事務所は「標識が残っているため、危険な状態となっている」として、バス停標識を所有する県バス協会に移設を求める勧告を出していましたが、協会は、期限だった駅開業前の今月14日までに移設しませんでした。
バス停の標識は鹿児島交通と南国交通が使っていて、鹿児島交通は「国の渋滞対策が先。対策が図られるまで現状のまま移設しない」としています。一方、南国交通は「安全性が上がるので移設に賛成」の立場です。
鹿児島国道事務所は、「早く移設に応じてほしい。対応を検討中」としています。