■ジェンダー平等を訴える佳子さま
皇室の取材は、直接本人にインタビューする機会がほとんどありません。出席される行事や、おことば、あいさつ、声かけなどからその実像に迫り、その姿を伝えなければなりません。佳子さまについては、佳子さまが積極的に臨まれているガールスカウト日本連盟の行事に私は注目しています。2020年10月10日に開催された「国際ガールズメッセプレイベント」に寄せたビデオメッセージで佳子さまは「ジェンダー平等」について言及されました。

「今後、ジェンダー平等が達成され、誰もが人生の選択肢を増やすことができ、自らの可能性を最大限生かしていけますように、そしてそれが当たり前の社会になりますようにと願っております」
さらに翌年2021年10月のガールスカウト100周年の関連行事にも同様の内容のビデオメッセージを2年連続で寄せられています。

このメッセージを聞いたとき、私は少し驚きました。男系の日本の皇室に生まれた内親王が「ジェンダー平等」を訴えたからです。「ジェンダー平等」は国連の持続可能な開発目標ーSDGsの中でも重要なテーマの一つですが、佳子さまはメッセージで、世界の常識を訴えているだけなのでしょうか?それとも何か別の思いが込められているのでしょうか?
佳子さま27歳。これからの活動や発言に目が離せません。