「金で論文数を買うのか」懸念の声も

助成を受け取るための大学の「達成目標」。そのうちのひとつ「年3%の事業規模成長」に対し、教職員組合から懸念の声が上がっています。

東北大学の教職員組合が出した意見書では「数値目標を達成するためすでに教職員の過重労働が出始めている」「論文の数を増やすため金で論文数を買うことになる」など厳しい言葉が並んでいます。

また、大学の自治に詳しい専門家は、認定に伴って設置される機関の影響で、大学の意思決定機能が損なわれる可能性を指摘しています。

明治学院大学 石原俊教授:
「卓越大学に選定された大学は「運営方針会議」という新たな最高意思決定機関を置かないといけないことになっている。半数もしくはそれ以上のメンバーは政界や財界の出身者、あるいは他大学で学長等を経験した有識者が入る」