助成金の使い道は?

糖尿病研究の権威、東北大学の片桐秀樹教授も国際卓越研究大学の制度に期待を寄せています。片桐秀樹教授が初代所長となる2025年4月に東北大学が新設する研究所「SiRIUS(シリウス)」。これまで外来診療と研究の両立を強いられてきた臨床医が研究に専念できる施設で、国際卓越研究大学の助成金が活用される見通しです。

東北大学大学院医学系研究科 片桐秀樹教授:
「それ(助成金)がないと、いま計画していることはほとんどできないと思う。国の研究費としてかなり優秀な人がもらえるであろう金額に近い研究費をサポートすることができる」

ただし、多額の助成を受け取る以上、求められるのが「結果」です。大学には達成目標が与えられていて、そのうちのひとつ「年3%の事業規模成長」は、研究によって得られる特許などで大学全体の収入を増やす必要があります。