国際卓越研究大学とは?

「国際卓越研究大学」は、海外の大学が豊富な資金力を背景に研究力を高めていることから、それに匹敵する世界トップクラスの研究大学を育成しようという国の制度です。10兆円規模の大学ファンドを設立し、株式などで運用して出た利益を大学に助成します=10兆円が「支援される」わけではなく、その運用で得られる「利益」が助成されるのです。

国の公募には、東京大学や京都大学、早稲田大学など全国の有名大学が応募していましたが、東北大学が認定第一号を勝ち取りました。

東北大の初年度の助成額は154億円に上ります。東京大学や京都大学など、全国の有名大学からなぜ「東北大」が選ばれたのか。決め手となった"提案"は次のようなものです。

●研究を支援する職員をおよそ1100人増やす。
●論文の数を現在の年間6700本あまりから、25年後には3.5倍の2万4000本に増やす。
●ほかの研究者に引用される回数がその分野で上位10%に入る、いわゆる「上位10%論文」の割合を現在の9.8%から25%まで高める。

マンパワーも増やして研究力を向上させるというもので、大学でも期待が高まっています。