政府は、備蓄米の放出に向けた入札を10日に開始しました。一方、値段の方はというと…以前の価格に戻るような気配はありません。ナゼなのでしょうか。コメ農家を取材すると『構造的な問題』が見えてきました。

農機具が高値で農家を諦める人も…コメ生産増えない“ある事情”

茨城県つくば市で農業法人を営む海老澤信之さん。
コメの価格高騰が続く中、今年のコメをいち早く買い付けようと、普段は買い付けに来ない業者からも電話が殺到しているといいます。

――新規客は一気に増えた?

夢田ファーム 海老澤信之 代表取締役
「近年より多いですね、問い合わせが。どこも『令和7年度産のお米をちょっと売ってほしい』という感じです」

田植えが始まっていない中で、このような電話がかかってくるのは初めてのことだといいます。

東京ドーム約25個分、120ヘクタールの広大な農地を所有する海老澤さん。このうち40ヘクタールでは、これまで飼料用のコメを生産していましたが、今年はすべての田んぼで「主食用のコメ」を生産する方針に切り替えました。

近年、農機具が値を張るため、農家を諦める人も増えているといいます。

夢田ファーム 海老澤信之 代表取締役
「農機具はやっぱり高いので、例えば“田植え機壊れたらやめよう”とか、高齢のおじいちゃんが多いですね」

長引くコメの高騰を受け、政府は備蓄米を放出する方針を決定。
 
コメの産地ではコメを増産する計画ですが、取材を進めると、産地には簡単に面積を増やせない、ある事情がありました。