さて、仕込みはというと、みそ蔵の特徴が出る「糀」づくりへ。
台の上に蒸したてのコメを広げ、糀菌をふりかけ、全体が人肌くらいの温度になるまで混ぜ合わせていきます。

藤井寛さん
「マラソンランナーとか筋トレしてる人はこういう気持ちなのかな…まだ頑張れる!って」

休む間もなく全員で手を動かし続けます。この後、手入れをしながら丸二日かけて糀に仕上げます。
作業を始めて、およそ3時間。一段落したところで朝食です。

「きょうもお疲れ様でした、いただきます」

食卓に並ぶのは、康代さんお手製のおかずに、もちろんみそ汁も。

東京農大の学生
「皆さんが本当に優しいので、仕事は確かに大変ですけど人が優しいし、ご飯もおいしいし、全然つらいって感じはないです」

藤井康代さん
「慣れない仕事をしてくれるので、せめて料理くらいはというか、楽しい空間にしたいなと思って心がけています」

団四郎では25年前から仕込みの期間、東京農大の学生を実習で受け入れています。実は、20年前に寛さんも実習生として団四郎に来ていました。