
福島第一原発から南におよそ30キロ離れた、広野町。現在、およそ4000人が暮らし、人口は震災前の9割に戻っています。

あの日、震度6弱の揺れと9メートルの津波が襲い、3人が死亡、原発事故の影響を含む関連死は46人に上っています。
広野町は避難指示が1年と、比較的早く解除されたため、復興や廃炉の作業員が集まる拠点となり、稲村さんは作業員らを受け入れる宿泊施設を営んでいます。
(稲村光弘さん)「こんなに人がいる。(ピーク時は)廃炉作業だけで7000人、各市町村の除染作業者もいれれば数万人」
町は作業員の拠点となったことで再開発が進み、復興の最前線として姿を変えていきました。しかし、14年経ち…