「トイレトレーラー」導入済みの自治体は

さらに『障害のある方のトイレ』については、宮城県内35自治体のうち65%にあたる23自治体が「確保する予定はない」との回答でバリアフリーという点でも課題を残しています。

また、災害時のトイレについて、注目されているのが車の中にトイレが設置されている「トイレトレーラー」です。宮城県内で導入している自治体は「気仙沼市、利府町、富谷市」のみ。導入予定である自治体を含めても7つに留まりました。導入していない自治体は「維持費がかかる」「使用するにはドライバーの手配が必要」など様々な課題を挙げていました。

利府町ではトラック型のトイレカーを導入しています。1台に2つの水洗トイレがついています。町では、避難所の感染症対策にもつながると判断し、2021年に2台を配備しました。当時で1台650万円です。能登半島地震でも、現地に半年間貸し出されました。

利府町危機対策課 矢内博之主幹
「食事とか睡眠と同じようにトイレの利用は生活に欠かせないものなので、一見目立たなくても、しっかり見つめて対応していきたい」