告訴団長は「被害者落胆、憤り」
決定を受けて、6日、検察官役の指定弁護士が会見を行いました。
指定弁護士・石田省三郎氏「この決定は、国の機関である地震本部の見解をも軽視するもの。そして、現在の原子力行政におもねった不当な判断として、厳しく批判されなければならないと考えます」
また、告訴団の団長を務めた武藤類子さんは…。
告訴団団長・武藤類子さん「私たちは最高裁の裁判官としての誇りと、最高裁という場所の正義に一縷の望みをかけてきました。3月11日を目前に控えたきょう、このような判断をされたということは、原発事故の被害者を踏みにじる冷酷さを感じています。どれだけの被害者が落胆し、憤っているかと思います」
一方、被災地では…。
福島県大熊町の70代「困っている人がいっぱいいるわけなので、それが無罪というのはやっぱり何とも言えないです」
大熊町民の50代「判決に関しては何の不服もない状態で聞いていました。私自身前向きに生きていきたいなという、ひとつの区切りの判決だったかなと思っています」
世界最悪レベルの原発事故の発生から、まもなく14年。旧経営陣の刑事責任が問われないことが確定します。