琉球・沖縄の近現代史講座にゲスト講師として招かれた際には、カラー化した写真を見ながら、若手研究者と当時の状況や時代背景について語り合った。
「カメラを睨みつけるじゃないけど、ほんまに、カラー化した瞬間に目が合う。この方が今、1枚の写真の向こう側にいて、こっちを覗いてるんじゃないか、と思うぐらい」

カメラを睨みつけるように見えるという、1枚の写真。1945年4月に米軍が撮影した。診察を受ける女性は、喉を切りつけ自殺を図ろうとした。
▼本の監修者 喜納大作さん
「(当時)“鬼畜米英”と言われているので、捕まったらどうなるかわからない。捕まるぐらいだったら死のうと、そういう決断したと思うんですけれども、結果的に助かって、鬼畜と言われていた人に助けられてもらっている状況の写真」
次の写真は、米軍が沖縄本島に上陸した翌日、1945年の4月2日に捕虜となった住民。晴れ着姿の子どもの笑顔が印象的な1枚だ。

「特別な日に着る服を着て逃げたということを聞いたことがある」
「逃げるときに、死ぬときぐらいはいい服着て死にたいということで、一張羅の服とかジャケットを着てたりするんですけど、多分そういうつもりだったかもしれない」