専門家の間でも分かれる評価

 一方で、こうした百条委員会の“結論”に、関係者からは異論も出ています。百条委に証人として出席した片山安孝元副知事と、2月に維新を離党した元百条委メンバーの増山誠県議がそれぞれコメントを出しています。

 ■片山安孝元福知事(5日に書面でコメント)
 「不公正な委員会運営」
 「予想された通りの内容の報告を出すに至ったことは誠に残念でなりません」
 「百条委員会として中立公正さを欠いている」

 ■増山誠県議(5日に議会で反対答弁)
 「百条委員会は中立性、客観性が損なわれている」
 「委員会の中止を含めた議論をすべきであったにもかかわらず、それができなかったことを私自身大いに反省」
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 また、専門家のなかでも評価が分かれています。

 ■白鴎大学法学部・岩崎忠教授「(知事をクロにしたいという)結論ありきに見える余地をつくってしまっている」

 ■法政大学大学院・白鳥浩教授「一定の信頼度はあると思う」

 ■日本大学法学部・林紀行教授「はっきりクロと書けたはずなのにわざと中途半端な表現にしている」

 このように意見が分かれる背景について、3人の専門家は口を揃えて言及したのが『去年9月に出した全会一致での不信任決議』。これが一連の混乱に関わっているということです。