アメリカのトランプ大統領は議会で2期目の施政方針演説を行い、政権発足から6週間の成果をアピールしました。

アメリカ トランプ大統領
「国民のみなさん、アメリカは戻ってきた!アメリカの勢いは戻ってきた、我々の精神が戻ってきた、誇りが戻ってきた、自信が戻ってきた。そして、アメリカン・ドリームはかつてないほど大きく、より素晴らしいものになっている」

「アメリカン・ドリームの再生」をテーマにした演説で、トランプ氏は「政権発足から43日間で、多くの政権が4年か、8年で達成する以上のことを成し遂げた」と豪語しました。そして…

アメリカ トランプ大統領
「私は新たに『政府効率化省』を作った!」

イーロン・マスク氏が率いる「政府効率化省」が「数千億ドルの不正を発見した」と主張。「変化に抵抗する官僚は即座に職を解かれるだろう」と警告しました。

さらに、こんな発言も。

アメリカ トランプ大統領
「社会保障制度のデータベースによると13万人以上が160歳を超えている。厚生長官、思った以上に我々は健康な国だ」

「160歳を超える人々が社会保障給付を受けている」などとして、不正な給付が行われていると主張。こうした主張には民主党の議員が「うそ」と書かれたプラカードを掲げました。

またトランプ氏は、先週、首脳会談が決裂したウクライナのゼレンスキー大統領から手紙を受け取ったことを明らかにしました。

アメリカ トランプ大統領
「『ウクライナは恒久的な平和に近づくため、できるだけ早く交渉の場に着く用意がある』と書いてあった」

「鉱物資源の協定に署名する用意がある」とも書かれていたとしています。

アメリカ トランプ大統領
「彼が手紙を送ってくれたことに感謝する」

演説は1時間39分に及び、史上最も長い大統領による議会演説となりました。

一方で、トランプ氏へ抗議の声をあげた民主党の議員が退席させられる一幕もあり、アメリカの分断の深さが改めて示されています。