岩手県大船渡市の山火事は3日も延焼が続いています。火の手は集落に及び新たに複数の住宅への延焼が確認されました。こうした中、14都道県の消防隊が現場に派遣されていて、懸命な消火活動が続けられています。

大船渡の山火事発生から6日目 火の手は新たな集落に

山火事の発生から6日目。平成以降、“最悪”となっている山火事を人々はただ見守ることしかできません。

息子の家が避難区域の人
「すごい広がっている。昼間は煙しか見えないから。火を見ると範囲も広がっているし、人は避難してるから命があればと思うけど、どうなっていくかね」

延焼が続く岩手県大船渡市の山火事を、船の上から消火活動を見守ってきた男性は…

第十八千祥丸 船主 西村千尋さん(67)
「今朝ちょっと期待したんだけどね、消えるの。2日より(炎の)範囲が広がっているし、煙も濃いね」

2月26日に発生した今回の山火事は拡大の一途をたどり、これまで2100ヘクタールが焼けました。赤崎町の合足上空からは道路脇や、停泊する船のすぐそばで火が燃えているのが確認できます。

自衛隊のヘリが午前6時すぎに撮影した映像では、これまで延焼が確認されていなかった赤崎町外口で建物への延焼が確認されました。

その様子を対岸から見守るのは、建物の延焼が確認された場所から約800m離れた場所でカフェを営む佐々木さん。大船渡の自然に魅せられ、2023年に店をオープンさせました。

佐々木ひろみさん
「まだ大丈夫ですけど、本当に近くまで迫っているので、心配で見に来ました」
「海も素晴らしいけど、やっぱりこの緑も素晴らしいので、少しでもいいからこの大船渡の自然を残していただけるように本当に願うばかりです」

2日から自衛隊など18機のヘリで消火活動を行っていますが、鎮圧のめどは立っていません。大船渡市で雨が降るのは5日からの予報で、4日も乾燥した状態が続く見込みです。